当社は、サステナビリティ経営を資金調達面からも推進するため、ESGファイナンスを積極的に活用しております。
資金使途をグリーンプロジェクトとする「グリーンファイナンス」や、資金使途にソーシャルプロジェクトを追加した「サステナビリテイ・ファイナンス」、借入条件と当社のパフォーマンスを連動させる「サステナビリティ・リンク・ファイナンス」など、様々なESGファイナンスを通じて、社会的課題の解決やSDGsの達成に貢献していきます。
ESGファイナンスの実績
当社は、グリーンボンドの発行等も含め、サステナビリティに資する資金調達を実施しています。
今後も社会的課題解決と企業価値向上を目指し、成長のための新しい投資を実行してまいります。
2018年度以降の調達実績
2023年度
実施年月 | 手段 | 金融機関 |
---|---|---|
2023年4月 | サステナビリティ・リンク・ローン | 株式会社SBI新生銀行 |
2023年6月 | サステナビリティ・リンク・ローン | 農林中央金庫 |
2023年9月 | サステナビリティ・リンク・ローン | 株式会社北洋銀行 |
2023年10月 | サステナビリティボンド | ー |
2024年2月 | サステナビリティ・リンク・ローン | 株式会社みずほ銀行 |
2024年2月 | DBJ環境格付融資 | 株式会社日本政策投資銀行 |
2024年2月 | 協調型サステナビリティ・リンク・ローン |
株式会社千葉銀行 株式会社中国銀行 株式会社滋賀銀行 |
2024年3月 | サステナビリティ・リンク・ローン | 農林中央金庫 |
2024年3月 | サステナビリティ・リンク・ローン | 株式会社埼玉りそな銀行 |
サスティナビリティファイナンス
環境問題を解決するグリーンプロジェクト、社会課題を解決するソーシャルプロジェクトの両方を資金使途とする資金調達をサステナビリティファイナンスと呼びます。
当社は、更なるサステナビリティ経営促進のため、2022年12月に「サステナビリティファイナンス・フレームワーク」「サステナビリティ・リンク・ファイナンス・フレームワーク」を公表しました。
2つのフレームワークを活用して、ESGファイナンスに積極的に取り組み、企業価値の向上に努めてまいります。
サステナビリティファイナンス・フレームワーク
本フレームワークは、環境問題・社会的課題の解決を促進するプロジェクトに資金使途を限定する「サステナビリティファイナンス」に対応しています。
- ※フレームワークとは、資金調達に先立ち調達主体が定める方針のことを指し、サステナビリティファイナンスでは調達資金の使途、プロジェクトの評価および選定のプロセス、調達資金の管理、レポーティング等の要素について記載しています。
・JCRサステナビリティファイナンス・フレームワーク評価
本フレームワークは、国際資本市場協会(ICMA)が定める「グリーンボンド原則2021」、「ソーシャルボンド原則2021」、「サステナビリティボンドガイドライン2021」などの原則との適合性について、第三者評価機関である株式会社日本格付研究所(JCR)から「JCRサステナビリティファイナンス・フレームワーク評価」の最上位であるSU1(F)の評価を取得しています。
サステナビリティ・リンク・ファイナンス・フレームワーク
本フレームワークは、当社のサステナビリティ中期経営計画と整合した「サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット」(以下、「SPTs」)を設定し、借入条件とSPTsに対する当社のパフォーマンスを連動させる「サステナビリティ・リンク・ファイナンス」に対応しています。
- ※フレームワークとは、資金調達に先立ち調達主体が定める方針のことを指し、サステナビリティ・リンク・ファイナンスではKPIの選定、SPTsの測定、債権/ローンの特性、レポーティング、検証等の要素について記載しています。
・セカンドオピニオン(R&I)
本フレームワークは、国際資本市場協会(ICMA)が定める「サステナビリティ・リンク・ボンド原則2020」およびローン・マーケット・アソシエーション(LMA)が定める「サステナビリティ・リンク・ローン原則2022」などの原則との適合性について、第三者評価機関である株式会社格付投資情報センター(R&I)からセカンドオピニオンを取得しています。
グリーンファイナンス
グリーンファイナンスとは、環境問題を解決する、グリーンプロジェクトを資金使途とするESGファイナンスです。
当社では、2018年・2019年にグリーンボンドを発行し、持続可能な社会の構築に寄与しています。
グリーンボンド
グリーンボンドとは、企業や地方公共団体等が、グリーンプロジェクト(環境改善効果がある事業であり、再生可能エネルギー事業、省エネ建築物の建設・改修、環境汚染の防止・管理など)に要する資金を調達するために発行する債券です。
各回のグリーンボンドに関する内容は以下から選択してご覧ください。
第38回無担保普通社債
グリーンボンド概要
名称 | |
---|---|
申込期間 | 2019年10月4日 |
払込期日 | 2019年10月11日 |
発行年限 | 5年 |
発行額 | 100億円 |
利率 | 0.120% |
資金使途 | 太陽光発電設備および小水力発電設備向けリース・割賦事業に充当(既存の設備投資資金のリファイナンス) |
フレームワーク | |
取得格付 | AA- 株式会社日本格付研究所(JCR) |
適格性に関する第三者評価
・ JCRグリーンボンド評価
当社は本グリーンボンド発行のためにICMA(International Capital Market Association)が作成したグリーンボンド原則および環境省が策定したグリーンボンドガイドライン2017年度版に即したグリーンボンドフレームワークを策定し、第三者評価として、株式会社日本格付研究所(JCR)から「JCRグリーンボンド評価」の最上位評価である「Green 1」の評価を取得いたしました。
・ 環境省グリーンボンド発行促進体制整備支援事業
本グリーンボンドに係る第三者評価の取得について、環境省の2019年度グリーンボンド発行促進体制整備支援事業の補助金交付対象となっております。
投資表明投資家一覧
本グリーンボンドへの投資表明をして頂いた投資家をご紹介いたします。(2019年10月11日時点)
(五十音順)
- 株式会社大分銀行
- 株式会社滋賀銀行
- 大同火災海上保険株式会社
- 東京海上日動火災保険株式会社
- 日本私立学校振興・共済事業団
- 飯能信用金庫
- 株式会社東日本銀行
- 明治安田生命保険相互会社
レポーティング
・ 調達資金の充当状況
本グリーンボンドの調達資金については、全額を2019年10月11日に当社の割賦契約対象資産である既存の太陽光発電設備および小水力発電設備購入資金のために発行したコマーシャルペーパーの償還資金に充当いたしました。
・ 環境改善効果
本グリーンボンド対象の適格グリーンプロジェクトによる二酸化炭素排出削減効果の年間総量は約1.5万トン、年間発電総量は約33百万KWhとなります。
- ※2022年10月11日時点、出力規格に基づく理論値
・ 年次レビュー
株式会社日本格付研究所(JCR)による年次レビューが行われ、グリーンボンド原則および環境省によるグリーンボンドガイドラインに関する適合性が確認され、JCRグリーンボンド評価「Green 1」を取得いたしました。