G ~ビジネス&ガバナンス~

背景と取り組み意義

VUCA※1と呼ばれる変化の激しい社会、ビジネス環境において、事業における必要ツールを全て自社保有し資産化することなく、変化に応じて必要な機能を拡充し更新していく、リース機能への期待はさらに高まっています。リコーリースは、事業ドメインG ~ビジネス&ガバナンス~を策定し、これに関わる事業に積極的に取り組んでいます。

  • ※1
    VUCA:Volatility(激動)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(不透明性)の頭文字をつなげた造語

フィールドセールスにおける重点分野と役割

人口動態の変化による商圏縮小や働き手の不足など、地域で抱えている課題は多様化しています。そのような各地域の課題に対し、「農業」、「車両」、「建機」を重点分野と捉え、当社グループの強みであるベンダー企業とのパートナーシップにより社会課題の解決を図ります。また全国の拠点網を活かすため、「アクティブレポート」と呼ばれる拠点毎の取り組み紹介や成功事例の共有を図っております。フィールドセールス※2は、このような活動を通じ、全国に広がる40万社のお客様の課題解決を行う、いわば伝道師の役割を担っております。

  • ※2
    フィールドセールス(field sales)とは、インサイドセールスによって構築された顧客関係と、蓄積された顧客/見込み客情報の活用により、営業訪問、商品・サービスの提案、クロージング活動を行う営業手法です。

重点分野とその役割

農業 従業者の不足や高齢化、生産量減少といった課題に対するファイナンス提供により、
農畜産業の「働く」を支える
車両 小型・大型・特殊などの車両本体の取扱に加えドライブレコーダーなどの周辺装置の提供により、
お客様の「商う」を支える
建機 ショベル分野を中心に販売店・代理店とのパートナーシップにより、お客様の「作る」を支える

農業の新しい未来への支援

日本の農畜産業は、従事者不足や高齢化、生産量の減少などが進み、産業自体の持続性が大きな課題となり、新たな担い手の確保や生産性の向上が急務です。現在、「スマート農業※3」の推進が官民挙げて取り組まれており、作業の効率化、高品質化を図り、稼げる産業への転換が目指されています。当社では、農業、畜産業に使用される機器類をリース・割賦などで提供し、またABL※4の手法を用いたファイナンス提供により、生産性の向上や資金調達の支援などを行っています。
たとえば、牛の動態管理システムを提供するデザミス株式会社をベンダーとして3,000頭の肉牛を管理する大規模畜産農家に「牛転倒感知センサー」と「監視カメラ」をリースしました。出荷前の大きく成長した肉牛は、転倒すると自力で立ち上がれず、死亡に至るケースがあります。畜産農家にとって出荷前の死亡は損害額が大きく、IoTを活用したリスクヘッジが評価されました。

  • ※3
    スマート農業:ロボット、AI、IoTなど先端技術を活用し、超省力・高品質生産を実現する新たな農業。「アグリテック」とも呼ばれる。
  • ※4
    ABL(動産・債権担保融資):企業の商品や在庫、農家が保有する農畜産物、運送業者のトラックなど、動産や売掛債権を担保に資金を貸し出す仕組み。

みずほリースとの提携による事業拡大

2020年度は、みずほリースからのベンダー紹介を開始するなどベンダーファイナンススキームの構築を進めました。また両社それぞれが強みを持つ商品の相互顧客提供として、当社の集金代行サービスの顧客紹介を開始しました。こうした活動に加え、個別協調および紹介案件の組成を推進した結果、2020年度は両社連携により25億円の取扱高が実績化しました。
2021年度は新たな価値創造に向け中長期的な協業分野の検討をするとともに、ベンダーファイナンス、環境・医療などの注力分野の連携、個別協調・紹介案件など、区分を問わず両社連携により100億円の取扱高実績を目指し、取り組みを加速してまいります。

両者連携による案件取り組み(取扱高)