ハピネスな会社、そして社会をつくる 人事戦略

人事戦略の全体像

リコーリースグループは「Happiness αt work(ハピネス アット ワーク)」を基盤として、事業成長と社員ハピネスの両方を実現するための人事戦略を展開しています。

人事戦略の全体像の図

人財マネジメントの基盤となる考え方

リコーリースグループでは、仕事の「やりがい」とその先にある個々の「幸せ」を手にすることができるよう「Happiness αt work(ハピネス アット ワーク)」をコンセプトに人事施策に取り組んでいます。
αには「anything you want」という意味を含めており、「社員一人ひとりが主体的に『プラスアルファ(+α)』で手に入れたいもの、実現したいものを自由に設定し、働くことで幸せになる」を目指すものです。
前中期経営計画の取り組みにより、社員自身が働き方を選べる人事制度に転換でき、社員エンゲージメントスコアも改善しています。一方、「働きやすい会社」になったものの、やりがいや自己成長、仕事への誇りを実感できないという声もあり、社員一人ひとりのやりたいことに応える環境やチャレンジする機会を、心理的安全性を担保した上で立場や年齢を問わず提供していくことが今後の課題です。
新中期経営計画では、「Happiness αt work」を人事戦略の基盤に置き、「働きやすさ」に加え、事業成長につながるチャレンジの促進や組織活性化の施策を打ち、社員がいきいきと働くための施策づくりや環境整備に取り組んでいます。

Happiness αt work

絶対評価制による評価制度

当社は2020年10月から人事制度に絶対評価を導入しています。これまでの相対評価を改め、上司と部下との対話を通じて、基準に基づき設定した目標の達成度により、評価を決定する仕組みへと改訂しています。
評価者間の評価の基準を揃えるため、部門ごとに業務の難易度基準表を作成し、目標設定するテーマ・取り組みごとにウェイトをつけて評価していきます。絶対評価は、取り組みを相対的にFBされるよりも、基準に基づきその達成状況で判断されるため、被評価者にとっては納得感を得やすい評価方法です。

一方で、当社のように全国のエリアによって状況が違い、業務内容も多岐にわたる場合では、基準を統一して評価することは、非常に難易度の高い作業となっています。また、平常時は評価の実態を反映しやすい反面、コロナ禍のような非常時では、業務内容によって成果に大きなバラツキが発生することになります。このように絶対評価は簡単に運営できるわけでないため、制度の理解と実施を確実にするべく、キーとなる評価者を対象に研修を行っています。

社員エンゲージメント調査

全社員を対象としたエンゲージメント調査は、当社が指標とする項目が網羅されている全32問で構成され、四半期ごとにWebで実施しています。結果は、リアルタイムで集計、数値化され、イントラネット上で閲覧することができ、すべての組織の状態を全社で共有しています。
こうした仕組みで「Happiness αt work」の実現度を測定し、可視化することにより、各組織の強み・弱みが浮き彫りになり、各々が当事者意識を持って、継続的にPDCAサイクルを回し、改善すべき点に取り組むことができます。この社員一人ひとりの自主的な取り組みが、社員一人ひとりのHappinessを醸成させ、エンゲージメントの向上につながっています。
全社的にエンゲージメント調査に対する意識が一定程度高まったことから、今後は調査結果の閲覧範囲を全社と自組織のみとし、他組織との比較ではなく、より自組織の活動にフォーカスをあて、PDCAサイクルを回してもらうことでエンゲージメントの向上につなげていきます。

エンゲージメントスコアUPサイクル
「エンゲージメント調査」スコア分布