サステナビリティ

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社長メッセージ

リコーリース株式会社 代表取締役 社長執行役員 中村徳晴

就任にあたって

2020年4月1日より代表取締役 社長執行役員に就任しました中村徳晴でございます。
1994年の入社以来、企画や営業・業務部門、子会社のテクノレント株式会社でのレンタル事業拡大など、リコーリースグループにおけるさまざまな分野に従事してまいりました。これまでの経験や知見を活かしながら、当社設立以来初となる生え抜きの社長として、社内・社外から寄せられている多くの期待に応え、健全に発展できる企業を目指し、尽力してまいります。
学生時代は船の流体力学を専攻しており、当社グループの中長期ビジョン『循環創造企業へ』の実現までの道のりを航海となぞらえ、新たなビジネスの実現に向けて、舵を取ってまいります。

“「リース」の先へ”向かうための準備ができた3年間

 2017年4月にスタートした中期経営計画(以下、中計)では、“「リース」の先へ”をビジョンとして掲げ、5つの事業成長戦略と2つの組織能力強化戦略の着実な遂行による「稼ぐ力」の向上を図ってまいりました。事業成長戦略におけるリース事業分野では、ベンダー(販売会社)の業務効率に向けた新たなスキームの構築やお客様への付加価値提案に向けたベンダーとの協業や新分野の開拓など、アライアンスの強化を図りました。また、株式会社ピーステックラボへの出資(2018年7月)、イー・ギャランティ株式会社との業務提携(2018年10月)、株式会社ネットプロテクションズホールディングスとの資本提携(2019年6月)と、リース以外の提供価値を創造するために、新たなパートナーと提携し、これまでにない金融サービスの開発を進めています。
環境関連分野では、従来からの取り組みである太陽光発電設備のファイナンスに加え、自ら発電設備を所有し、売電を行う発電事業に発展させたことは、「持続可能な開発目標(以下、SDGs)」の観点からも大きな成果となりました。その他、新たに住宅賃貸事業を開始し、日本総合住生活株式会社との協働を通じた団地の再生および地域コミュニティの活性化へ貢献しました。
これらの取り組みの結果、中計当初に掲げた「リース・割賦取扱高」および「営業資産」の目標を1年前倒しで達成することができました。環境関連分野においても前述の発電事業の取り組みなどが奏功し、中計目標の取扱高を大きく上回りました。また、営業目標として掲げた「集金代行取扱件数」および「医療・介護ファクタリング取扱高」においても高い成長率を維持することができました。利益面では、当初の計画以上に売上総利益が伸長したため、今後の持続的な成長に向けて人財とITインフラへの投資を強化しました。しかし、新型コロナウイルス感染症による貸倒引当金の増加により、中計最終年度の営業利益は170億円となりました。

中計で得た大きな成果の一つは、社員のマインドが変わってきたことです。挑戦を恐れずに、空振りしても「ナイスチャレンジ」と称える雰囲気づくりに徹したことで、営業をはじめとした社員全員が挑戦することへの積極的な姿勢を見せてくれました。
“「リース」の先へ”という中計のビジョンを軸に、全社一丸となって取り組んできた3年間でした。

中期経営計画(2017年度~2019年度)振り返り

当社グループの存在意義

“フィンテック”、“モビリティ革命”、“5G”といった技術革新や、国内における人口動態の変化など社会構造が大きく変化する中、新型コロナウイルス感染症拡大によって当社グループを取り巻く環境はもちろん、私たちの生活は一変してしまいました。“withコロナ”から“Afterコロナ”、そして“ニューノーマル社会”へ、ビジネスの前提が変わりゆく時にこそ、リモートワークの急激な普及や巣ごもり消費の拡大、物流の繁忙など、多くのビジネスチャンスがあると考えています。当社グループにおいても、これまで以上に新しいビジネスモデルの構築を急速に進めていく必要性を感じています。変化の中で生まれる新たなチャンスを確実に捉えながら、“「リース」の先へ”つながる新しいビジネスを創り出していきます。
また、新型コロナウイルス感染症は、特定の地域や業界の問題ではなく社会全体の問題と捉えており、これはSDGsが掲げる理念「誰一人取り残さない」へ通じる課題であり、持続可能な社会の実現に向けて、全員で取り組んでいかなければなりません。当社グループは資金の融資だけでなく、リースやレンタルを通じて、モノやサービスなどの付加価値を提供しています。モノやサービスの流通や循環こそが暮らしや経済を豊かにし、それはあたかも血液のような役割を担っていると考えています。この血液を循環させることで、社会課題の解決やSDGsの達成へと貢献していきます。
そして、「金融というビジネスを通じて持続可能な社会を未来に繋ぐ」ことをSDGsの17の目標にとどまらない独自の18番目のゴールとして掲げ、当社の存在意義として示していきたいと考えています。

自立した「個」が、さまざまな循環の形を創造していく~『循環創造企業へ』~

このような事業環境の中、当社グループは、『循環創造企業へ』を中長期ビジョンに掲げました。「循環」という言葉からは、サーキュラーエコノミーが連想されやすいと思いますが、それだけではありません。たとえば、リースは「モノの循環」、人との間には「ありがとうの循環」、地域社会における子どもと高齢者の交流は「世代間の循環」と捉えることができます。このように、単純に消費されて終わりではない循環を創造することが、これからの企業活動を支える上で重要なコンセプトであり、循環を自ら創り出すことでビジネスの当事者になることを狙いとしていきます。
そして、このビジョンを担う主体が「多様な自立した個」です。当社グループはメーカーのように固有の技術があるわけではなく、価値の源泉となるのは人財です。人財こそが一番の強みであるからこそ「個を中心に据えた経営」という方針を掲げました。社員一人ひとりが社会課題に向き合い、主体的な考え・判断・行動によって、さまざまな好循環を生み出し、その総和により持続的な成長をすることで、循環社会の実現を目指していきたいと考えています。当社グループはこれまでも「個」を大切にした経営を実践してきました。その結果、社員が自由に発言できる風土が醸成されつつあります。今後は「個を中心に据えた経営」によって環境・社会・経済における良い循環を創造し、豊かな未来への架け橋となるということを社員一人ひとりに浸透させることで、社員と会社の目指す方向を一致させていくことが私の役割だと思っています。

目指す姿

ESGと事業との直結を目指す

新しい中期経営計画(以下、新中計)は、新たに定義した事業ドメイン「E」「S」「G」と、事業戦略をリンクさせている点が特徴です。「E」は環境循環、環境再生への貢献、「S」はソーシャル&コミュニティ。「住まう」、「暮らす」環境を実現し、豊かで活発な地域社会の創生に貢献していきます。また「G」は企業統治だけでなく、ビジネス&ガバナンスとして、「働く」、「商う」、「作る」といった経済活動への貢献を意味しています。新中計では、7つの事業成長戦略を掲げていますが、これらの戦略を遂行することが、自社の成長のみならず、社会への貢献を実現し、持続可能な循環社会の創造につながるものであると考えています。「環境循環」や「住まう、暮らす環境の創造」「ベンダーリースの更なる進化」は、まさに循環型のビジネスモデルであり、当社グループとして、しっかりと取り組んでいきます。また「みずほリース株式会社との提携」は互いの事業領域が異なるため、両社のシナジーが期待できる提携にしていきます。一方、これまで同様、リコーグループとしての強みは活かしつつも、より独自の戦略を打ち出していかなければならず、社会から当社グループの力量が試されることになると認識しています。その他、さまざまな会社への投資やアライアンスを進めていきますが、中でもフィンテックなどに代表されるテック化は積極的に推進していきたいテーマの一つです。スタートアップ企業とも手を組み、単なる媒介者としてではなく、事業の当事者になっていきたいと考えています。

組織能力強化としては、新しい基幹システムの開発に着手しています。効率化はもちろんのこと、業務品質を今以上に高める仕組みを構築し、新しいビジネスに迅速かつ柔軟に対応できるIT基盤となることを期待しています。そして、やはり「人財」です。社員が幸福を感じていなければ、仕事におけるやりがいは生まれず、長期的なパフォーマンスにつながりません。社員一人ひとりが幸福になり、最大のパフォーマンスを発揮できるように人財マネジメントを強化していきます。強い企業へと成長するために必要な人財への投資を継続し、ダイバーシティ&インクルージョンも引き続き推進していきます。
また組織面では、今年度より監査等委員会設置会社への移行を果たし、より迅速かつ機動的な経営体制の構築によってコーポレート・ガバナンス体制の充実を図る他、新たにサステナビリティ委員会を発足させました。委員会ではサステナビリティ課題を組織横断的に検討・議論するとともに、その内容を取締役会に報告し、議論される体制を整えました。この体制を基盤にサステナビリティ経営を一層加速させてまいります。


中期経営計画 戦略図

未来を描いて、今、成すべきことをする

「個」というキーワードについて、私は2015年にイングランドで行われたラグビーワールドカップ日本対南アフリカ戦を思い出します。当時、南アフリカに勝つことは不可能と言われていた中、日本は後半残り3分の時点で、3点差にまで追い込む健闘を見せました。これまでの実績から考えれば、引き分けでも歴史的な快挙です。当然チームには引き分け狙いの指示が出ていましたが、キャプテンを始め、選手全員の強い思いでトライを狙い、見事逆転勝利を果たしました。まさに自立した「個」がもたらした勝利だと思います。これは10年、20年後における日本ラグビーのありたい姿を描き、そのためには引き分けではなく果敢に勝利に挑むことが必要だというバックキャストでの思考があったのではないでしょうか。
中長期ビジョン『循環創造企業へ』を達成するためには、私自身が夢やビジョンを具体的に描くことが大事だと考えます。新中計ではESGやSDGsを積極的に戦略へ活用していますが、「循環社会の創造」や「SDGsの達成」をただの標語とせずに、実現させるために熱意を込めていくのが私の役割と認識しています。そして、私たちらしい、リコーリースグループにしかできないビジネスによる価値を創出してまいります。
コロナ禍において人々の行動が制限され、社会が大きく変わってしまった今だからこそ、私自身が夢を語らなければいけないと思います。私は、これからの社会を担う子ども達のために、「良き未来、良き社会」を築き上げていきたい。そのためには「サステナビリティ」という言葉は、私たちに課せられたミッションとして、これまで以上に積極的に取り組んでいきたいと考えています。
最後に、当社グループのサステナビリティ経営についての考え方をより明確にお示しするため、コミュニケーションツールとして初めて「統合報告書」を発行いたしました。株主・投資家をはじめ、ステークホルダーの皆様のご期待にお応えするべく、さらなる企業価値向上を目指してまいります。

2020年9月
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