主な質問と回答
(ご留意事項)この資料は、弊社決算説明会にご出席できなかった方のためのご参考として掲載しているもので、説明会でお話した内容をそのまま文章に起こしたものではないことをご了承ください。
21/3期1Qは、新型コロナウイルス感染症の影響によるお客様からの支払猶予要請を受け、複数のお客様に対し個別に貸倒引当金の計上を行いました。2Qに入り、新規支払猶予要請件数は減少傾向になり、また行政の資金繰り支援などもあり、倒産そのものは落ち着いている状況です。ただし、企業倒産における負債総額は増加傾向というデータもあり、個別のお客様の状況に注視し対応していきたいと考えております。
安定した資金調達を実現するためには、格付けの維持が重要になりますので、自己資本比率は今後もしっかりと確保していきたいと考えております。また、中長期的には安定した株主還元を実施したいと考えております。そのために、土台となる既存事業の効率化を更に進め、非オーガニックな成長に向けた事業投資も実施していきたいと考えております。企業価値向上には、このような非連続な成長が必要であり、本中期経営計画(以下、中計)の施策展開が重要であると考えております。
まず人材について、我々のビジネスは人材が全てです。コロナ後を見据え、成長スピードを加速させるためにも、しっかりと人材投資をしていきたいと考えております。また、IT投資について、概ね22~24年あたりがピークになると考えております。今後事業を成長させるためにも、またコロナ禍におけるリモートワークを進めるためにも、IT投資を継続していきたいと考えております。しっかりと人材・ITに投資を行い、稼ぐ力につなげていきたいと考えております。なお、非常事態が起こった際は、計画変更も有り得ると考えております。
インテグリティ・ヘルスケア社とは、今後広まっていくであろうオンライン診療を含め継続協議を行っております。また、ESGにフォーカスした事業投資は、複数のご紹介を頂いており、当社のビジョン・考えに適合する投資案件を進めております。個社名について言及は控えますが、非連続な成長に向けた事業投資として重要な戦略であると考えております。
当社は、他のリース会社の買収といった、単純な規模拡大を目指しておらず、特徴のあるリース会社を目指したいと考えております。ただし、リース以外の分野において、当社の今後の成長につながるものであれば、積極的に当社からパートナーシップを結びにいくことは十分考えられ、今回のESG投資枠もその一つになります。また、みずほリースとは業務提携の具体化を加速させていきたいと考えております。
単純な人材投資だけではROAは低下していくと考えております。当社としては、非アセット事業を拡大させるために、優秀な人材の採用を含めた人材投資を実施していきたいと考えております。しっかりと収益を稼ぐための人材投資を行うことによりROA低下を避けていきたいと考えております。
本中計の目標値にみずほリース、およびリコーとの業務提携効果は織り込まれておりません。まずは当社が実現するべき目標値を記載しております。今後協議が進めば具体的な数値として織り込んでいけると考えております。
みずほリース、およびリコーとの協議内容によっては、目標値の引き上げは考えられます。現状では、具体的な数値まで落とし込めておりませんので、今後協議を進捗させ公表していきたいと考えております。
国や行政を中心とした好条件の融資が市中にいきわたっており、今後リースなどの期限前返済による営業資産減少の影響が考えられます。ただし、コロナ禍においても比較的設備投資が堅調な分野もあることから、取扱高の増加によって目標の営業資産残高は達成できるものと考えております。
非アセット事業への注力により達成できると考えております。集金代行は、コロナ禍における非接触ニーズが高まり、取扱件数の増加によって、今後更に利益貢献していけると考えております。ファクタリングについては、一部解約の動きもありますが、介護事業者の高い資金ニーズを背景に、今後も取扱高を伸ばし営業利益の達成に貢献していけると考えております。
他社が進出している分野に当社が後から進出するのは、当然困難が伴うと考えております。ただし、当社は量で勝負するわけではなく、当社ならではのやり方で事業運営をしていきたいと考えております。ベンダーファイナンスで培ってきた効率性を更に高めるべく、現在IT投資を行っております。投資はまだ続きますが、その先にはしっかりと効率化を図っていけるものと考えており、このような競争優位点をいかし事業展開を行ってまいります。