INTERVIEW

#01

50年の節目を越えて
「ともに、まだ見ぬ未来へ。」

代表取締役 社長執行役員

中村 徳晴

あえて、人が選びそうにない大変な道を

2026年、私たちは創業50年の大きな節目を迎えます。これまではリコーグループの一員としての側面が強く、お取引している皆さまにもリコーの名前で親しみを持っていただきました。社名変更の検討を具体的に始めたのは2023〜2024年頃。「RICOH(リコー)」という大きな看板を外すことによるプラス面とマイナス面を慎重に検討したうえで、やはり未来へのプラスの影響のほうが大きいと判断しました。
私自身、岐路に立ったときはあえて難しい道を選んできました。大学進学の際、関西出身でありながら北海道の大学を選択したり、社会人になってからは日本トップレベルの実業団のアメフト部に入り仕事との両立を目指したり。新卒で入社した企業も、当社に入社したときもそれぞれ上場を目指している企業を選択し、仕事は大変ながらも貴重な経験が得られるという観点で会社を選んできました。

苦労はするけれど、学ぶことも非常に多い。そこが面白いのだと思います。だからこそこの50年という節目で、真の独立会社として「大海原に出ていく」必要性を強く感じ、その旗印として、社名を変更する決断をしました。

新社名「RITRES(リトレス)」に込めた、
歴史への敬意と想い

新社名「RITRES(リトレス)」の頭文字には、これまでの歴史やリコーグループの一員であったことを残したいという想いから「R」を。小文字になっている「i」は人や愛をイメージし、続く言葉には、ラテン語で“三”を意味する「TRES(トレス)」を選んでいます。これは、当社がこれからも大切にしていきたいリコーグループの創業精神である「三愛精神」や、「三位一体」「過去・現在・未来への循環」との親和性を意識したもので、それらの象徴として「E」には漢字の“三”にも見えるような工夫を施しました。

社名は変わっても、これまでリース事業を通して築いてきた、中小企業のお客さまの課題解決を事業の中心とする姿勢は今後も変わりません。そして、私たちらしい勤勉さとお客さまに真摯に向き合う姿勢は、これからもずっと持ち続け、大切にすべきものだと考えています。

私たちの存在意義は、あらゆるステークホルダーと「ともに」お客さまの「こうありたい」を叶える力になること。特に、お客さまからの対価として得られた価値を、また未来へと還元していく循環を作りたいと考えています。

一方で、変えていきたいのは事業のあり方。これまでのリース中心の金融会社から、金融も手掛ける事業会社へと「変異」させていく必要があると考えています。金融をベースとすることは変わりませんが、事業を軸としながら金融も行うという、新たなビジネスの中心軸を築いていきたいと考えています。変化を恐れず、常に時代に合わせて進化していくこと。それこそが持続可能な企業には必要不可欠な要素だと信じています。

「変異」が確実な成長へとつながる

新たなブランドスローガン「ともに、まだ見ぬ未来へ。」の「ともに」には、私たちらしさが凝縮されています。自分たちだけが成長するのではなく、お客さま、従業員、そして社会と「ともに」歩み、成長していきたい。そんな想いを表しています。
未来は誰も予測できない不確実なものですが、私はピーター・ドラッカーの「未来を予測する最善の方法は、未来を創ることだ」という言葉を大切にしています。誰かがつくった未来に流されるのではなく、私たち自身の行動と手で、「こんな未来にしていきたい」という想いを込めて、能動的につくり上げていく。それが、このブランドスローガンに込めた強い意志です。
私たちが目指すのは、これまでの経験とリソースをベースに積み上げてきたものの中から、少しずつ変化し進化していく「変異」による成長。新規事業も、一足飛びの挑戦ではなく、今あるリソースやインフラをどう活用して新しいものに変えていくかという変異の積み重ねが、成長につながると考えています。
会社が強くなるためには、競争のなかで勝たなければなりません。会社経営はギャンブルではないので、大切なのは負けない工夫をしながらどう勝ち上がっていくか、ということ。その過程で起こるエラー(変異)は決して悪いものではなく、成長の機会と捉えて、着実に未来を創造していきたいと考えています。

人を大切にしながら、挑戦し続ける

これまで当社グループに関わってきたすべての皆さんの多大な御支援がなければ、50年の節目を迎えることはできませんでした。この場を借りて、心より感謝申し上げます。
このタイミングで社名を刷新し、私たちは新たな成長のための船旅へと進んでいきます。人を大切にしながらも、成長にコミットできる厳しさを持つこと。そして、困難に対して臆することなく挑戦していける企業風土を築いていきたい。
新しい社名には、私たちがこれからどうありたいかという想いが込められています。各従業員には、このロゴの「i」に込められた「人」の意味をしっかりと理解して、自分たちが何者であるかというアイデンティティを意識することで、会社への愛着心と誇りを育んでいってほしいと願っています。
新生「RITRES(リトレス)」の成長にご期待いただくとともに、私たちと一緒にその未来を力強くつくり上げていきましょう。

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