対談~自分らしく働くために~

藤野亜希子と荒川正子の写真

当社が中長期ビジョンで掲げる「『循環創造企業へ』個を中心に据えた経営で環境・社会・経済における良い循環を創造し、豊かな未来への懸け橋となる」ためには、経営理念の基本姿勢の一つでもあり、ダイバーシティ&インクルージョンの精神に基づいた「社員一人一人が尊重しあい、楽しくいきいきと働ける会社」でなくてはなりません。

そこで、2019年6月より当社の社外取締役に就任された荒川取締役に、自分らしく働くために、どのように道を切り拓いてきたのか、ダイバーシティ推進室の藤野(当時)がお話を伺いました。

荒川取締役は、日本の不動産鑑定士資格に加え、日本人女性としては初めてMAI(米国不動産鑑定士)を取得、不動産総合サービスおよび外資系投資銀行勤務、そして起業と、旺盛なチャレンジ精神とバイタリティに圧倒されます。そんな荒川取締役にとって、これらを成し遂げてきた原動力はどのようなものでしょうか。
荒川
やはり「好奇心」でしょうか。最初のチャレンジである不動産鑑定士試験の勉強は、決して楽なものではなかったですが、そこで得た新たな知識やスキル・経験によって、自身の視野や可能性が一気に広がっていくことを実感しました。この様なことができるようになったら、どの様な可能性が広がるのだろうという「好奇心」が、原動力の根底にあるように思います。
これまでの経験を通して、気づいたことがあれば教えてください。
荒川
ある時、自分のこれからの選択や可能性に、自身がブレーキをかけてしまうことがあると気がつきました。誰もダメだと言っていないのに、やらないうちから諦めてしまうのは、実は自分自身が要因のことがあると気がついてから、不可能や限界の壁を超え易くなった様に思います。
確かに、言われてみると、可能性に向けた第一歩を踏み出すことを無意識のうちに躊躇していることがあるような気がします。では、そうならないようにするためには、具体的にどの様にすればよいのでしょうか?
荒川

私自身が心掛けていることとして、第一に、実際に起こった「事実」とそれぞれが考える「真実」を区別してみるようにしています。客観的に証明できる事柄と主観的な個々の解釈を分けて把握するようにすると、自分が無意識に作り出したバイアスに気づけます。当たり前を疑ってみる、鵜呑みにしないということも同様です。第二に、「できない」と思ってしまうような事柄について、「いつならできる」「何ならできる」「どうしたらできる」と言い換えて考えると、挑戦すべき必要なことが見えることがあります。第三に、目標は勇気を持って口に出してみること。失敗したら恰好悪いとか、こんな大それた目標を言ったら笑われるのではないかと思ったとしても、言ったからこそ叶うこともありますし、最短距離に導いてくれることも結構あるものです。

荒川正子の写真
目標を口に出して言うのはなかなか勇気のいることですが、しっかりと意思表示することで、周囲の人から助けてもらえたり、逆に自分自身も誰かをサポートできたりするかもしれませんね。
荒川取締役のように、自らキャリアを切り拓く上で重要だと思うことはどのようなことだとお考えですか?
荒川

キャリアを切り拓くというのは、「何をするか、どうするかの選択の連続」であると思います。岐路の選択にあたっては、褒められる、認めてもらえるという他の誰かの評価に囚われないようにし、自分自身が納得できる選択をし続けるようにすることが大切であると思っています。社会環境、家族や自身の事情で、自分が描く理想通りにならないことは当然ありますが、正解は一つではなく、常に100%で仕事に邁進することだけがキャリアでの成功でもありません。一方で、人生のさまざまな局面において納得できる選択をできるためには、与えられた環境から選ぶだけでなく、自分自身も選択肢を増やす努力をしていくことが必要であり、そのためには、少し背伸びをして頑張ればできる目標を立てるのも効果的であると思います。何かをやり遂げるというのは、一つの区切りになりますし、次への出発点になるからです。私自身は、「不動産と国際ビジネス(英語)」「不動産と金融」「スタートアップと経営経験」といった自身の特徴やテーマを設定して、そのために必要な経験や知識を積み上げていくようにしてきました。テーマを決めると具体的な課題や目標を設定しやすくなるので、やってよかったと思います。

藤野亜希子と荒川正子の写真
自ら道を切り拓くためには、なりたい自分、納得できる自分を実現するために、引き出しを増やし、さまざまな可能性を選択できるよう努力し続けることが大切なのですね。
では、会社はどのようなことが求められると思いますか?
荒川
会社としてやるべきこと、進むべき道を示したものが、経営理念です。会社は、その経営理念を実行していくために必要な環境を整え、ステークホルダーとともに事業を推進していくことが求められています。当社であれば、「私達らしい金融サービスで未来への架け橋となる」ために、「『個を中心に据えた経営』で環境・社会・経済における良い循環を創造し、豊かな未来への懸け橋となる」という中長期ビジョンを掲げています。そのために、個々の社員について互いを認め合い、協力・尊重・そして補完し合えるような、チームワークを大切にすると同時に個を尊重する企業風土を作っていくというのは、当社にとって目指すべき姿の一つではないでしょうか。
まさにそれは「ダイバーシティ&インクルージョン」の精神にもつながりますね。
荒川

そうですね。ダイバーシティとは、本来そんなに特別なことではないと思うのです。活発な人とおとなしい人、運動が得意な人と絵を描くのが上手な人など色々な人がいます。何らかのチームを組むとなった時に、全員同じような能力ではなく、全体をまとめて引っ張るのは得意だが粗削りな人は、細かい作業が得意な人と組むと最大の効果が互いに導き出せたりします。バスケットボールなら、ゴール下で競える人だけでなく、パスが絶妙な人、ロングシュートが得意な人がいた方がチームの得点力は上がります。

ダイバーシティの強さは、足りないものを補完しあい、発想や視点が多様になることでより多くのチャンスを引き出せ、有事においても多角的に対処できる最高の布陣となる可能性ということだと思います。そして、多種多様な社員が同じ目標に向かって互いに尊重しあい、一人ひとりがいきいき楽しく働ける組織こそが、当社の想定するステークホルダーである、顧客、取引先、株主様、社員はもちろんのこと、社会との関係性を豊かにしていく原動力となるのだと思います。

荒川正子の写真
リコーリースの社員に対してアドバイスやメッセージをお願いします。
荒川
社員とその家族の生命と生活を念頭に、会社はより良い経営体制や職場環境を整えるべく努力することが責務であると考えます。当社は、常に「こうすれば、もっと良くなるだろう」と、必要な対策を検討し、積極的に実践しています。ですから、起こってもいない未来の可能性を理由に自身にブレーキをかけたり、諦めたりすることなく、どんどんチャレンジしてみてください。
最後に、荒川取締役にとって、チャレンジとはどういうものですか?
荒川
チャレンジは、楽ではないですが苦しいものでもなく、どんな自分になろうという、ワクワクするものであると思っていますし、実感もしています。私自身も、これからの5年、10年、20年に向けて、何をどのようにしていこうかと日々模索し、試行錯誤を積み重ねています。人は一生成長するものなので、その時に応じた挑戦がつきものなのではないかと思っています。
「チャレンジはワクワクするもの」。まさに皆が失敗を恐れず新たな自分に向かってわくわくしながらチャレンジし続けることができる会社こそ、社員一人ひとりが尊重しあい楽しくいきいきと働ける会社なのかもしれませんね。貴重なお話ありがとうございました。