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ステークホルダーダイアログ

リコーリースが目指す、「豊かな未来への架け橋」という存在

リコーリースが目指す、「豊かな未来への架け橋」という存在

2017年度のマテリアリティ見直し、加えて2018年度のSDGsコミットメント策定時において、外部の視点からご意見を頂戴した株式会社日本政策投資銀行の竹ケ原氏をお迎えし、SDGs達成や価値創造の最大化をテーマに対談いたしました。

リコーリースのCSR、SDGsの取り組みへの評価

竹ケ原:2017年のマテリアリティの見直しから関与させていただいておりますが、印象的なのは、創業当初から社会価値を意識したビジネスを展開し、社会の要請やお客様のニーズに非常に敏感で、社会性に富んだ会社であることです。得てして無味乾燥に捉えられがちな金融というサービスにおいて、モノやサービスに色を付けるとでも言うのでしょうか、その時代に本当に必要な価値を付加して金融ビジネスを展開し、社会やお客様とともに成長し続けてきた歴史そのものが非常に素晴らしいと思います。

瀬川:ありがとうございます。当社はリコー製品の販売支援会社として1976年に誕生しました。当時は複写機の価格が現在よりも高額で、主に中小企業のお客様へ設備投資等を通して、日本の高度成長を下支えしてきました。そして、少子高齢化や環境問題等が叫ばれ始めた2000年代からは、医療や介護分野向けのサービスを展開し、環境に配慮した設備の導入支援等もスタートしました。2017年度からスタートした3ヵ年の中期経営計画(以下、中計)では、 “「リース」の先へ”をビジョンに掲げ、既存事業のさらなる展開に加え、新しい価値を創造し実践することで、環境・社会・お客様の発展に役立つサービス・商品を提供し続ける企業へと成長することを目指し取り組んでいます。

竹ケ原:事業や活動をあとからSDGsや社会課題に紐づけている企業の取り組みケースは多いですが、リコーリースの場合はマテリアリティを適宜見直しながら中計を策定し、加えて2018年に策定されたSDGsコミットメントのもと、社会課題の解決を事業戦略として組み込んでいる点が先進的で非常に素晴らしいと思います。特筆すべきは、マテリアリティやSDGsコミットメントの特定プロセスを丁寧にサステナビリティレポートで開示している点です。通常は、特定結果のみを開示することが多いですが、プロセスに加え検討段階の社内の議論までも開示している。いわばビジネスに価値という色を付けるプロセスをオープンにするわけですから、自信が無いとできませんし、社内にCSVの考えが浸透している証とも考えられます。2018年4月にソーシャルイノベーション本部を設置されましたが、事業を通じて社会課題を解決していくという会社の強い意思を、その拡張性に富んだ部署名からも感じました。

瀬川:ソーシャルイノベーション本部は、元は金融サービス本部という名称でした。改称のきっかけは若手社員からのボトムアップの提案によるもので、社会課題の解決を積極的に解決していきたいという想いを持ち続けるために組織名を変更したいというものでした。こうした社員の想いは、協力企業にも伝播し、これまで以上に多くの会社様が私達の想いに賛同いただき、住宅賃貸事業の拡大やシェアリングビジネスの展開など、新たな協創が生まれています。また、社内においても他部署へとそうしたマインドが着実に派生しはじめています。当社グループの価値創造の源泉は何と言っても人財ですから、社員がこうしたマインドを持って取り組んでくれることは非常にうれしく、誇らしく思います。

竹ケ原:SDGsの社内浸透を調査したあるレポートによりますと、経営層は社会に目を向けているためSDGsへの認識が高いものの、今後の経営を担うはずの中間管理職の認識が一番低いという結果になっています。しかし、リコーリースでは、昨年のレポートのSDGsコミットメント策定プロセスからわかるように、経営層や中間管理職の方がSDGsを自分ごととして捉え、積極的に事業に取り込んで社会課題の解決に貢献していくべきと考えている。
また、若手の社員の皆さんも主体的に社会価値を見出した仕事にチャレンジしようとしている。この点は多くの会社が知りたがるポイントだと思います。

瀬川:リコーグループは、グループ全体で早くから環境問題や社会課題を意識した経営を推進してきましたので、そうした感覚は自ずと社員に刷り込まれ、素養としてあるものと思います。また、私が社内で繰り返しSDGsについて言及している点も影響しているかもしれません。しかし、それだけでは十分ではなく、社員一人ひとりが関わる仕事・役割が、社会課題やお客様の課題解決にどうお役立ちしているのかを認識することが大切です。それがやりがいや自信、使命感にもつながります。当社グループは人財が何よりも重要な経営資源ですから、社員のやりがいや働きがいを意識した経営、育成に特に注力してきたことが一つの要因に挙げられるかもしれません。

竹ケ原:やりがいや働きがいの向上は、生産性にも影響を及ぼしますので、そこがこれまで持続的に成長を続けてきたマネジメントのポイントであると同時に、SDGsを自分ごととして捉える風土を社内に定着させてきた要因ということですね。今年度、経営理念を改定されたようですが、そこにも狙いがありそうですね。

瀬川:これまで当社グループの考えは、お客様が中心でしたが、今回の改定では、社会を中心に据え、お客様はともに社会に貢献するパートナーと位置付けています。もちろんお客様も重要ですが、お客様の課題を解決するだけではなく、その先の社会課題の解決を視野に入れたサービスでなければならないと考えています。つまり、お客様やベンダーの皆様と手を携えて、社会に貢献していくことを私達の存続目的として明確化しました。

竹ケ原:“架け橋”がポイントですね。金融サービスは社会課題の解決に直接役立つことは限定的ですが、社会課題の解決に向けて、お客様はこうするのが良いだろうという最適なサービスを提案・提供していく。まさに社会課題の解決とお客様やベンダーの皆様をつなげていくイメージでしょうか。

瀬川:おっしゃる通りです。作成時のキーワードは「つながる、つなげる」でした。やはり、お客様と社会をつなぐことが我々の役割だろうと。このキーワードをもとに、10年、20年後に会社を牽引していく立場となる若手社員と議論を重ね、長期的なビジョンを描きながら経営理念を改定しました。そして、次のステップとしては、経営理念と長期のビジョン実現に向けた20年からの次期中計をそのメンバーとともにつくり込んでいく予定です。

竹ケ原:長期的な視点を持った経営が問われる中、経営企画部門を中心に長期ビジョンの策定からバックキャストで中計をつくったものの、社内に浸透しないといった苦労話をよく聞きます。しかし、リコーリースの場合は、次代を担う若手社員と経営陣が一緒になって長期ビジョンを描き、そこから経営理念を改定し、その実現に向けた次の中計を策定しようとしている。そうした一連のプロセスが、しっかりとつながっているアプローチが素晴らしい。金融系の会社が長期ビジョンを描くのは正直難しい点も多くありますが、形式にとらわれない大局的なアプローチがリコーリース独自のガバナンスのすごみであると思います。次期中計も期待しています。

リコーリースへの今後の期待

竹ケ原:SDGsを経営に取り込み、先進的に取り組まれているリコーリースだからこそ期待したい点ですが、様々な取り組みがもたらすインパクトや価値、さらにはSDGsへの貢献度の指標化を検討いただきたいと思います。現在は、マテリアリティやSDGsコミットメントに紐づく目標やKPIを設定され、社内マネジメントされています。次のステップとしては、事業や様々な取り組みによって、社会にもたらされた価値や影響、いわゆるアウトカムを定量的に示せないかというものです。例えば、リコー製品はもちろん、リコー製品以外のリサイクル率が向上することがもたらす社会価値や顧客価値。さらには団地再生プロジェクト等の実現がもたらす社会価値なども興味深いインパクトがあると思います。リコーリースの取り組みは、ソーシャルイノベーションと親和性がありますので、業績を伸ばすことで、社会価値も向上する要素がたくさんあると思います。そうなれば、投資家側の納得感も一層増すことになると思いますし、新たな投資も呼び込めると思います。私も金融業界に身を置く立場として、ESGや非財務の価値を認識して、お金の流れが変わるように日々努力・実践しています。非常に難しいことと思いますが、是非一緒に指標化を模索していければと考えています。今後のさらなる展開を楽しみにしております。

瀬川:2018年度に策定したSDGsコミットメント、そして今回見直した経営理念は、当社グループが掲げるビジョン“「リース」の先へ”を実現するための重要な宣言であり、価値観です。今年のサステナビリティレポートでは、新たに価値創造プロセスを盛り込みました。これは、社会に創造する価値を最大化していくことを全社員がこれまで以上に意識すること、そして、ステークホルダーの皆様には私達の姿勢をお示しすることが狙いです。今回、頂戴した貴重なご意見を踏まえ、社員一丸でSDGs達成に向けた貢献の最大化を目指すとともに、持続的な企業価値の増大を目指していきます。本日はありがとうございました。

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